匠工房見学ツアー
令和7年 2月22日 高岡巧美会主催(高岡デザイン・工芸センター内) … Read More
国の伝統的工芸品に指定されている高岡漆器の起源は1609年、
加賀藩主の前田利長が高岡城へ入場し、高岡の町を開いた際、
武具や箪笥、膳など日常生活品を作らせたのが始まりです。
その後、中国から堆朱(ついしゅ)、堆黒(ついこく)等の技法が伝えられ、
多彩な色漆を使って立体感を出していく彫刻塗、錆絵(さびえ)、
螺鈿(らでん)、存星(ぞんせい)等多彩な技術が生み出され、
高岡漆器を有名な漆器産地として発展してきました。
これらの技法は、高岡の祭りで使われる絢爛豪華な御車山(みくるまやま)に集結され、
町人文化の中にしっかりと根づき発展してきました。
いろいろな技法の中でも、螺鈿細工は貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を
削り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面に貼り、
その上に塗り込む手法で、高岡漆器の代表的な技法になっています。